中学の三年の時だった。三学期の試験をすませたあとで、休暇中読む本を買いつけの本屋から、何冊だか取りよせたことがある。夏目先生の虞美人草なども、その時その中に交っていたかと思う。が、中でもいちばん大部だったのは、樗牛全集の五冊だった。自分はそのころから非常な濫読家だったから、一週間の休暇の間に、それらの本を手に任せて読み飛ばした。もちろん樗牛全集の一巻、二巻、四巻などは、読みは読んでもむずかしくって、よく理窟がのみこめなかったのにちがいない。が、三巻や五巻などは、相当の興味をもって、しまいまで読み通すことができたように記憶する。
戯作三昧(げさくざんまい)とは。芥川竜之介の小説。大正6年(1917)発表。戯作の執筆にふける曲亭馬琴 (きょくていばきん) を主人公として、作者自身の芸術至上主義の境地を示す歴史小説。江戸末期の市井の風俗の中で、芸術至上主義の境地を生きた馬琴に、自己の思想や問題を託した「戯作三昧」、仇討ちを果した赤穂浪士の心理に新しい照明をあてて話題を呼んだ「或日の大石内蔵之助」などの“江戸期もの”。
以下は小説と呼ぶ種類のものではないかも知れない。さうかと云つて、何と呼ぶべきかは自分も亦不案内である。自分は唯、四五年前の自分とその周囲とを、出来る丈こだはらずに、ありのまま書いて見た。従つて自分、或は自分たちの生活やその心もちに興味のない読者には、面白くあるまいと云ふ懸念もある。が、この懸念はそれを押しつめて行けば、結局どの小説も同じ事だから、そこに意を安んじて、発表する事にした。序ながらありのままと云つても、事実の配列は必しもありのままではない。唯事実そのものだけが、大抵ありのままだと云ふ事をつけ加へて置く。
日本小说家芥川龙之介在1920年发表的短篇小说。《南京的基督》叙述一个笃信基督的南京雏妓之奇异故事。此小说于1995年经由改编,拍成了电影,由港、日合资,香港导演区丁平执导,日本演员富田靖子饰南京妓女,梁家辉饰演日本籍作家冈川龙一郎。故事描述中国江苏南京一个笃信天主教的十五岁华人少女宋金花,为了奉养父亲,只好凭借着美艳容貌作妓女,却患上了不治的梅毒。原本她认为不应再卖淫,以免把病传染给恩客。金花苦于经济,每夜都向救主耶稣基督的画像祷告,希望能痊愈,继续赚钱奉养父亲。但某夜,一个无赖的洋人George Murry,因与该耶稣画像神似,遂佯装自己为基督下凡,设计白嫖了金花,事后金花的病竟然康复,无赖则染病身亡。
芥川龙之介创作的短篇小说。《秋》创作于大正九年,也就是芥川龙之介28岁的时候,当时正值十月革命思潮席卷世界,日本文坛也有无产阶级思想萌芽,受此影响,一向善于驾驭历史题材的芥川开始尝试现实主义题材创作,文笔细腻、感情丰富的《秋》便诞生了。故事讲述姐姐信子为了妹妹照子的幸福,牺牲了自己,把本与自己情投意合的俊吉“让”给了妹妹。《秋》里芥川重点描述了婚后信子不那么幸福的生活,以及从姐妹、俊吉见面时的场景,也可以推断其实几个人之间都还是存在深厚的感情的,也就是贯穿整个日本文学的羁绊:与妹妹的是亲情,与俊吉的是爱情,与丈夫的是生活,信子牺牲了爱情成全了亲情最后拥抱了生活,这就是《秋》的故事。